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昔は、山奥の古木等の穴、或、伏れ木等の下に棲息していた蜷貝の一種で、学名「キセル貝」という。キセル貝は数百の種類があり、福島県阿武隈山系では「ツメキセル貝」が、その9割をしめ、別称カンニャボの名前で呼ばれ肝臓に良い民間薬で知られ、「医者いらず貝」として重宝されている。
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現在は、キセル貝が棲息しやすい古木、伏れ木が失われ、里に流れ下り、桑畑にすみついたといわれる。桑の葉と枝の肥土となる前のものをキセル貝は食用とする。キセル貝は日陰を好む蜷貝で、桑園は夏は桑葉で日陰になり、冬は有機物の下で越冬することができ、棲息の条件は完璧である。桑園は、昔から有機物の入るところであり、常に乾燥しているので落雷もないところから「桑畑、桑原(くわばら、くわばら)」と逃げ込んだという、まじないのことばも、その辺りからきているらしい。
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キセル貝のどういう成分がどのように作用して肝臓に効くのだろうか?山形大学医学部第2内科の新沢陽英助教授のグループが、1983年からキセル貝の肝機能障害抑制作用についての動物実験を行い、その結果肝機能障害を防ぐ効果があることが確認できてます。
(「薬理と治療」<Vol.1 No.9>で発表) |
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